今日は予報通りほぼ1日雨でしたねぇ。
黄砂で色々汚いので、一気に洗い流してくれそうです。
そんな天気の話しはそこそこに昨日の続きです。
昨日は上野駅で寄り道し過ぎたので、早速高崎機関区に向かいましょう。
まずは1985年の春休み期間中に開催された国鉄高崎機関区の一般公開についてざっくりと説明しましょうか。
1985年4月に高崎第二機関区は創立40周年を迎え、それを記念すると共に85年3月ダイヤ改正で高崎第二機関区から引退するEF15の送別を兼ねた機関車展示会が開催されて、主役であるEF15を筆頭にEF55、EF60、EF62、EF63、EF64、EF65、EF66のトップナンバーを集めた壮大なイベントでした。
……などと知ったかぶって書いてますが、これは手元にある鉄道誌に書いてあったのを最近見つけて、当時はそんなイベントだとは知らなかった事をここに白状します(笑)
ではイベント会場に行きましょうか。
今日もプリントとネガスキャンの混合である事と、撮影順では無い事も合わせご承知おき下さいませ。
EF59です。
EF59は「セノハチ」と呼ばれた山陽本線の瀬野~八本松間の後部補機用として旧型電気機関車のEF53から改造されたって事ぐらいしか知りませんけど、旧型電機独特な武骨なスタイルには当時から萌えました。
機関車展示会の定番EF58 61です。
実はここに来た最大の理由がこの61号機と廃車予定で大宮工場に入場するも、運転台窓が小窓でツララ切り装備だった事から、急遽廃車が取り消されて全般検査を受け、茶色塗装を施されて奇跡の復活を遂げたパックことEF58 89号機との(Wikipediaより)
並びがあるとの情報を得たからなんですけど……
その89号機は何処にもいませんでした(笑)
でも、そこは高崎機関区さん、前後共に定番のお召し装備の他にヘッドマークを色々と付け替えてくれました。
同じアングルの別コマですけど、後ろには見切れるようにEF64がいました。
何も付けてない姿が撮ってありました。
どうやら付け替え途中で撮影タイムを設けてくれたようです。
上は付け替えを終えて引き上げる作業員の方々を入れてみました。
高崎機関区さん、グッジョブ!
特急牽引機として登場するもEF65-500番台の登場で僅か2年たらずで特急牽引機の任を退いた非運の特急牽引機EF60-500番台です。
その500番台は特急牽引の任を下ろされた後は東海道、山陽本線を経て高崎地区で細々と一般塗装で貨物を牽引してました。
トップナンバー501号機はこのイベントに合わせて特急塗装に戻されたのですが、写真では分かりにくいですけど、ウエザリングでもしたの?ってくらい汚れてました。
501号機の後ろにいた一般塗装のEF60ですけど、こちらの方が501号機より綺麗でした(笑)
余談ですけど、EF60の後ろにはEF62の1号機がいるのですが、EF62は東海道本線の荷物列車牽引機でもあったので、名古屋でいくらでも撮れるからと撮ってません。
フィルム時代のあるあるですねぇ(笑)
EF60-500番台に変わって特急牽引機に就いたEF65-500番台、通称EF65Pです。
世代によって別れますが、子供の頃に見てた鉄道図鑑の表紙写真がこのEF65-500番台なので、私的にはブルトレ牽引機イコールEF65Pですね。
EF66です。
そのスタイルの良さからブルトレを牽引して欲しい。そんな鉄道ファンの長年の夢が叶い85年3月ダイヤ改正から東海道、山陽本線のブルトレ牽引の任に就きました。
因みに「さちかぜ」は「さくら」の前身に当たる列車です。
余談ですけど、EF66 1号機は吹田機関区所属なので、ブルトレは牽引してません。
EF66半身サイドビューです。
全体を撮れば良いのに半身にしたのが謎です(笑)
因みに隣には見切れるようにEF65がいますけど、別のコマを見るとEF66、EF65-500、EF64-1000、EF63が横1列で並んでるのが分かりました。
何でその並びを撮らなかったのかと、当時の自分をネチネチ問い詰めたいです。
準鉄道記念物のEF55です。
EF55は1936年(昭和11年)に製造された特急牽引用の機関車です。
車体形状は当時流行していた流線型ですが、客車列車の編成全体での走行抵抗を少なくする為に方向転換を必要としない電気機関車の特徴を封じて片方は切妻になりました。
後にこれが仇となり東海道線から高崎線に移動した際には方向転換が必要な事から運用が不便で1952年には休車、1964年に廃車となり高崎第二機関区で保管されて、1978年に準鉄道記念物に指定されました。
この時は既に復活に向けて車両の状態が調査されてるのですが、そんな事は全く知らないので、翌年車籍が復活して、東海道本線を走行するとは思いもしませんでした。
高崎機関区にいたのはお昼過ぎくらいまででした。
上越~東海道新幹線を乗り継いで名古屋に帰るならもう少しゆっくりと出来るのですけど、この春休み期間中は長野~名古屋間に客車の急行「きそ52号」が運転されていて(注1)
それに乗る事も計画していて、その為には高崎を13時13分発車する特急あさま13号に乗らなければならないから(注2)
昼過ぎに高崎機関区を後にして歩くとちょっと遠い、高崎駅に向かってます。
因みに高崎駅の発車時刻を細かく書いてるのは「あさま13号」の指定席券が残ってたからです(笑)
ホント何でも残してあるなぁ
でも、この時は名古屋~東京~大宮~高崎~長野~名古屋と周回してるので、乗車券は名古屋市内→名古屋市内で、経由には東海道本、東北本、高崎、信越本、篠ノ井、中央本と記されてたはずで、中央線は普段通勤で使ってるので、定期券で改札出れば乗車券を残せたはずなのに、残ってないのが、不思議です(笑)
二日間に渡ってお届けした高崎機関区一般公開は以上です。
長々とお付き合いありがとうございました。
次の撮影記は何にしましょうか。
長編は結構準備が大変なので、短編かなぁ。
それでは。
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注釈
1: EF64牽引の14系座席車でしたがフィルム使いきって撮ってないので、1984年2月に名古屋駅で撮影した同様の列車で代用。
2: 1985年1月に京浜東北線川口駅で撮影した「あさま」で代用。しかも上野行き(笑)