気ままに、思いつくままに。

視聴したアニメの感想を気ままに書き綴ってるアニメブログでしたが、最近は鉄道や夕焼けの話題ばかりです。

水曜日 EF64 77号機…遂に解体。

今日も冬らしくない天気でしたねぇ。

濃尾平野では今の時期は 伊吹おろし と呼ばれる冷たい北風が吹き付けるので寒いんですけどね。

その 伊吹おろし が吹き付ける稲沢市の愛知機関区の片隅にある解体線に入っていた国鉄最後のお召し列車牽引機のEF64-77号機が遂に解体されてしまいました。

以前このブログでもEF64 77号機について書いてるので、今日は送別の意味も込めてそれらの記事を再構成して掲載いたします。


EF64 77号機は76年1月に製造されて甲府機関区に配属され、85年3月に八王子機関区に転属して、86年10月11日運転されたかいじ国体の開会式に出席される昭和天皇がお乗りになったお召し列車の牽引機に抜擢されました。

私はこの時は前日から東京にいたので、その国鉄最後のお召し列車を撮影する事が出来ました。

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原宿駅です。
1号御料車が保管されてる大井工場(現在の東京総合車両センター)から原宿宮廷ホームに回送中なので、日章旗は付いてません。画像が暗いのは今にも雨が降りだしそうだからです。


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阿佐ヶ谷駅です。
撮影場所を探してたので出遅れてしまいホーム先端は人がいっぱいで雨も本降りだったのでホーム中ほどでの撮影でした。


さて、77号機はお召し列車牽引後の86年11月ダイヤ改正で所属してた八王子機関区が無動力化されたので、稲沢第二機関区(現在の愛知機関区)に転属してきたのでビックリしましたねぇ。
車体に白いラインを入れたお召し塗装もそのままでに、中央西線で石油貨物等を牽引して活躍して、87年4月のJR移行時にJR貨物が継承し、引き続き稲沢機関区に所属して、石油貨物等の他に中央西線の夜行急行ちくま も牽引してたようです。

お召し列車牽引時に車体入れられた白いラインはJRに継承後も残りましたが、後に他のEF64同様にJR貨物色に変更されて、目立たぬ存在となり、お召し列車牽引機である事も忘れ去られたかのようでした。

実際私も鉄道から旅客機に興味が移ってた事もあって、忘れてましたけどね。JR移行からの画像が全くないのもその為です(笑)

2010年に高崎機関区からEF 64-1000番台が愛知機関区(稲沢機関区から名称変更)に転属して0番台を置き換えたので、77号機も廃車されてしまいました…廃車時期は分かりません…が、廃車後の2012年に国鉄色お召し塗装に復元されました。

復元以降は愛知機関区の検修庫内で保管され、検査車両で検修庫内が満杯になる時だけ外に出されて、検修庫が空いたら庫内に入るの繰り返しだったようですが、いつしか外に出しっぱなしの放置状態になり、色褪せた無惨な姿を晒していました。f:id:okinawa-rail:20200116002405j:plain
稲沢駅ホームから撮影。左端の検修庫の横にいます。

このまま解体されるのか? でもお召し牽引機なので解体はしないのでは?などと憶測が飛び交ってましたが、ついに解体が決まったようで、昨年11月初めにはTwitter等に解体線に入ってる姿がUPされてました。

直ぐにでも解体されるかと思いきや1週間経ても解体されないので、私は「葬式鉄」は嫌いですけど、国鉄最後のお召し列車を撮影しただけに、解体前の姿も残しておくべきだろうと愛知機関区に行って来ました。
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解体線は機関区の外れのフェンス沿いにあって、機関車を至近距離から撮れるので、
土曜日と言う事もありますが、同好の方々が多数来ていましたが、被写体は動かない車両なので、殺伐とした雰囲気ではなかったですねぇ。

EF64 77号機は解体線に留置されたまま越年したので、解体から一転保存されるのか?と淡い期待を抱いたのですが、やはり淡い期待だったようで、某ブログで14日に解体されたとの記事を見てマジ?とTwitterを見たら14日解体されたとの呟きを画像付きで見付けました。

国鉄最後のお召し牽引機なのでなんとか保存して欲しかったですけど、仕方ないですねぇ。

1両まるごとは無理でも第1フィルター辺りまでのカットボディなら愛知機関区の入り口に保存できそうですけどね。

まぁね、あんまり保存保存って言うと、鉄オタを目の敵にしてる5ちゃんねるの連中に「口は出すけど、金は出さねぇのかよwww」と言われるので、これくらいにしておきましょう。


解体されてしまいましたけど、EF64 77号機は愛する鉄道ファンの胸の中で何時でも力強く山道をかけ上っています。
ブロアの唸りも勇ましく力強く
何時までも。何時までも。


それでは。