今日の名古屋の最高気温は36.0℃で、そこそこ暑かったですねぇ。
ん!?昨日のコピペ?
それはともかく、今から30年前の今日、8月25日も8月下旬にしては暑い日でした。
そんな暑い日ですけど、この日は樽見鉄道で走ったSLうすずみ号を撮ってたりするので、今日はその様子を紹介しましょうか。
まずは樽見鉄道について説明しますね。
樽見鉄道は岐阜県大垣から本巣市の樽見までの34.5kmの第三セクター鉄道で、元は国鉄樽見線で、東海道本線大垣から樽見までを結び、その先は越前大野を通り金沢まで結ぶ壮大な計画の路線で、戦争で一時建設工事は中断しますが、戦後に工事は再開して1958年に美濃神海まで開通しました。
しかし美濃神海まで開通したところで工事は凍結して、終点がどの路線にも繋がらない盲腸線故に赤字路線となり、国鉄改革の元で選定された第一次赤字廃止対象路線になり、国鉄路線としては1984年10月に廃止されて第三セクターの樽見鉄道に経営が引き継がれました。
経営を引き継いだ樽見鉄道の努力により乗客が増えたのと、元々本巣からのセメント輸送で安定した収益があったので、それを基盤として第三セクターに転換してから2年で黒字化を達成して、国鉄時代に路盤の7割りまで完成していた樽見までの延長工事を再開して、89年3月に樽見まで全線開通しました。
終点の樽見は薄墨桜でも有名な所で、樽見開通と桜のシーズンが重なったので、その桜のシーズンだけで、年間の想定利益を上回った逸話が残っています。
その全線開通から2年経た夏に運転されたのが「SLうすずみ号」で、東海地区では1986年に武豊線全線開通100年を記念して木曽川~武豊間に走った「SL1世紀号」以来のSL走行なので、気合い入れて撮影に行きましたねぇ。
お待たせしました、それでは紹介しましょう。
毎度の事ですけど、プリントとネガから復活の混合なので、色調に纏まりが無い事はご承知おき下さいませ。
透明感があるのがプリント、透明感がなくてマゼンタっぽいのがネガからの復活写真です。
先ずはこちらから場所不明
機関車はJR西日本から借りたC56 160で、単機のバックで走ってるので、車両基地がある本巣から大垣への回送でしょうか。
水鳥~樽見間で撮影した「うすずみファンタジア号」です。
樽見鉄道では客車列車も走っていて、JR四国から購入した50系客車にトキ2500から改造したハイデッキ展望車を挟んだ編成を観光列車「うすずみファンタジア号」として運転してました。
樽見鉄道の主力車レールバスです。
短いのが第三セクター転換時に導入されハイモ180型で、富士重工がローカル線向けの軽快気動車として開発したLE-CarIIの初の実用車だそうです。
長いのがハイモ230で、ハイモ180と同じく富士重工製のLEカーですけど、2軸車では蛇行動しやすくて空気バネを装備してますけど、それが反ってフワフワした気持ち悪い揺れになり乗り心地が悪るく、更には車体長12メートルの小型車なので混雑時には2両連結で経済性も悪くなるので85年からは車体長15メートルのボギー車になりました。
樽見鉄道では85年から導入されて、写真の車両はドアが引戸なので、87年から導入された増備車ですね。
因みに型式のハイモはハイスピード モーターカーって意味で、数字はエンジン出力だそうです。
さぁお待たせしました、SLうすずみ号です。
真夏のトップライトの下で背後に濃い緑の雑木林と重なったのでSLが分かりにくいです(笑)
空にはヘリが飛んでますけど、ビデオの人はSLよりヘリの音の方が大きかったのではないかと。
ネガを見ると後部補機に「うすずみファンタジア号」用のTDE10が連結されてたのでネガから復活させてみました。
サイドからですが、こんもりとした雑木林と重なったので、C56がどこにいるのやら(笑)
実はこの場所の土手に近い場所にコンパクトカメラ片手にSLを見にいらした地元のお婆さん…おそらく田圃の主でしょう…がいたのですが、質の悪いマニアの「どいて」の声で退かされたんですよね。
これになんかムカついて気分…体調ではなくて感情ね…が悪くなりましたね。
マニア向けの運転じゃない無いんだからお婆さんが居ても良いじゃない。
地元のお婆さんを入れた画作りをしろっての!
大垣行きのうすずみ号は場所を変えて撮影したのですけど、その場所は不明です。
樽見にターンテーブルは無いので、バック運転です。
12系客車もJR西日本から借りた……のかな?
SLうすずみ号の運転はこの日だけでしたけど、何本か運転されてたので樽見行きの2本目はまた場所を変えて撮影しました。
ですが、長くなったのでその様子はまた明日にでも紹介しましょう。
それでは。
追記……余計な事を書かなければ一度に紹介出来たのでは?