久しぶりの更新でございます。暑い日が続く中皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、このブログは最近すっかり鉄道ブログと化してますが、今日も鉄道ブログで、以前予告した通り日付8月5日に因んで先頃引退したJR東海の85系気動車について書いていきましょう。
まずは85系気動車についてざっくりと説明しましょう。
85系気動車はJR東海が国鉄から継承した特急用気動車82系[1990年3月坂祝(さかほぎ)]
の老朽化が進んでいたので、それを取り替える為に開発した車両です。
車体は軽量ステンレス製で先頭車は飛騨路の眺望が楽しめるようにパノラマスタイルの前面展望車と、増結が容易な貫通型の二種類があってどちらも個性的な顔でした。
特筆すべきは性能で、82系は1両ごとに国産エンジンの予熱式8気筒17リッター180馬力DMH-17Hを
(Wikipediaより)
2基装備してましたが、85系はアメリカカミンズ社製の横型直噴式6気筒14リッター350馬力インタークーラーターボエンジンC-DMF14HZ
(Wikipediaより)
を各車両に2基装備して、最高速度は平坦線で120km/h、1キロメートル進む毎に25メートル登る25‰(パーミル)の上り勾配を100km/hで走行可能な性能を有して、名古屋~高山間の特急「ひだ」の場合82系では2時間57分だったのに対して85系では最短で2時間16分と大幅なスピードアップを実現しました。
この85系は1989年に先行量産車がデビューして1年間高山本線の特急「ひだ」に1往復投入されて、翌年3月ダイヤ改正から全面的に85系に置き換えられて、同時に急行のりくら
(1990年1月高山本線 長森~那加)
も吸収して8往復の「ワイドビューひだ」として装いも新たに飛騨路を快走しました。
1992年3月ダイヤ改正では紀勢本線の特急南紀も85系に置き換えらて82系は現役を引退し、暫くは臨時列車で走ってましたが、1996年に完全引退して、現在リニア鉄道館にキハ82 73が収蔵されてます。
ではここからは85系気動車の姿を貼っていきましょう。
例によって写真とネガスキャンの混在なので色と画質に纏まりが無いのはご承知おき下さいませ。
まずはこちらから
89年1月と記されたネガに写ってたカットで、撮影した記憶が全く無いのでどんな状況だったのかは分かりませんが、ホームの時計が11時55分を指しているので、89年2月から85系が先行投入された10時47分発の「ひだ」3号ではないのは分かります。
ではこれは何なのか…
ネガスキャンしたくすんだ色なので今一つ伝わらないですが、車体がピカピカっぽい感じがする事。
1枚目の貫通型キハ85-100番台には貫通ホロを取り付けるアタッチメントが無い事。
同じく1枚目の左端にパンフレットらしき物を持ってる人が写ってる事。
2枚目では分かりにくいですが運転席をのそぎ込んでる人がいる事。
以上の事から、これはおそらく85系がデビューする前にお披露目を兼ねた展示会だと思われます。
貫通ホロのアタッチメントが無い姿のキハ85-100番台はレアなので、写真が残ってないのが惜しいです。
てか何で処分したんでしょう。
当時の自分に詰問したいと思います。
余談ですが、左側のクハ165はデッキ屋根上に通風器が無いので、大垣電車区に2両のみ存在した冷房付きで製造されて、シャッター付きタイフォンに屋根上にはクラリオン笛を装備したタイプのクハ165-205か206ですね。1984年3月 金山
1990年3月 禅昌寺~飛騨荻原間
82系気動車に混じって先行投入されてた「ひだ」6号です。
1990年5月
初夏の日差しを浴びながら名古屋駅に停車中のワイドビューひだ7号です。
1990年10月
運転席にキラリと光る秋の陽射し。
何かに影響されてクロスフィルターまで付けてホーム1本挟んだ場所から前頭部を狙ったようです
1991年1月
名古屋車両区に引き上げる特急ワイドビューひだです。
撮った覚えは無いですが、1991年1月と記されるネガを見るとお正月休みに撮影したようです。前方に先頭車同士が背中合わせで連結されてるので、通常よりも2両増結でしょうか。
1991年1月
ワイドビューひだをバックに記念撮影してる親子が微笑ましいので、思わず撮影しました。
三歳くらいの坊やは今では30歳半ばですね。
因みにこの車両よりも人物をメインにしたアングルは、山と渓谷社の「日本の鉄道」の影響を大きく受けてます(笑)
1991年1月
撮った覚えが全く無いのでネガスキャンした際になんだ!?これ?と頭抱えましたが、看板をよっく見ると右下に85系の写真があるので、おそらくはその看板と絡めて特急「ひだ」を撮ったんだと思われます。
1991年1月
大雪の名古屋駅です。
2枚目のワイドビューひだ1号と並ぶのは大垣電車区から回送されて来た「しらさぎ」3号です
1991年1月
カーブのカントで車体を傾けて清洲駅を通過するワイドビューひだ4号です
1991年2月
名古屋駅に到着した上りワイドビューひだ6号と並ぶ下り7号です。
今は上りの到着ホームと下りの発車ホームは離れてるので、上下のひだが並ぶ事はありません。
1991年3月
発車!4番東海道下り出発進行!!
組写真みたいですが、撮影した記憶はありません(笑)
ネガを見ると双方共に別の日に撮影してますが、せっかくなので組写真にしてみました。
そもそも指差喚呼してる運転士を真横から撮ってから列車よりも前に出てローアングルで16基のC-DMF14HZが一斉に咆哮を上げる瞬間を狙うのは無理です(笑)
1991年3月
名古屋駅に到着したワイドビューひだ12号と発車を待つ特急しらさぎ85号?です。
「ひだ」と「しらさぎ」が隣同士で並ぶのは国鉄時代からの伝統でしたが
(1985年8月)
今は双方の発着ホームが違うので並ばなくなりました。
1992年1月
引退迫る82系「南紀」1号と出発待ちのひだ1号です。
このわざとらしいアングルはJR東海ビデオ「高山紀行ワイドビューひだ」の影響を大きく受けてます。
その影響を受けたシーンです(笑)
このビデオは絶版で入手困難なので、シーンを切り取り貼ってもよいかな?と勝手に解釈してますが、グレーな行為ではあります。
2001年6月
清洲駅を通過するワイドビューひだ4号?です。
この頃は休鉄していましたが、特急「しらさぎ」から国鉄色がなくなるので、「しらさぎ」を撮りに来たついでの撮影でした。
この後は再び休鉄したり身体を壊したりして鉄道撮影その物をしてないので一気に17年飛ぶので、続きは明日にでも書くとして、最後はこちらで締めましょう。
名古屋駅定点比較です。
1枚目は1984年3月撮影。2枚目はほぼ同じ位置で2020年2月に撮影してますが、名古屋駅前に城壁の様に高層ビル群が聳え建ってるので、とても同じ駅とは思えません(笑)
それでわぁ~