気ままに、思いつくままに。

視聴したアニメの感想を気ままに書き綴ってるアニメブログでしたが、最近は鉄道や夕焼けの話題ばかりです。

木曜日 鉄道ブログ…名古屋車両区とキハ85系

今日の名古屋は35.1℃とそこそこの暑さでした。

って35.1℃がそこそこの暑さって感覚がおかしいですが、もう感染症法上の届出基準の発熱状態の37.5℃と同等、若しくはそれを上回る体温…じゃなくて気温(素で間違えた)が当たり前なので、35.1℃はそこそこの暑さなのですよ。

それはともかく、今日はやや空いてしまいましたがokinawa-rail.hatenablog.jp

の続きで、85系気動車ついて書いていきましょう。

7月8日、9日の「さよなら85系号」の運転を最後に85系気動車は所属基地の名古屋車両区内に分散留置されていて、今限定のアングルがあるので、7月22日に撮りに行って来ました。
先ずは市道名古屋環状線の黄金(こがね)陸橋から
f:id:okinawa-rail:20230811010522j:imageパノラマ展望車キハ85と貫通型キハ85-100番台が並んで、その後ろにそれぞれ中間車1両を従えるので、計4両留置されてます。
背後に見える高層ビルは、ささしまライブ24地区の核となる高さ170メートルのグローバルゲートタワーです。
f:id:okinawa-rail:20230811011425j:image引きの縦構図カットです。
85系が転車台の前に留置されてる今限定のアングルですが、鉄道写真と言うよりも風景写真ですね。

黄金陸橋は近鉄名古屋、JR関西本線名古屋臨海高速鉄道あおなみ線を一気に跨ぐので、こんな写真も撮れます。
f:id:okinawa-rail:20230811011518j:imageあおなみ線を名古屋貨物ターミナルへと急ぐコンテナ貨物です。
右側の線路群は、今はささしまライブ24地区になってる笹島貨物駅への仕分け線で、1986年11月に笹島貨物駅が廃止されて以来36年間使われていない線路群です。
85系気動車は名古屋車両区内に分散留置されてるので、この線路群に纏めて留置すれば?と思うのは私だけでしょうか。
f:id:okinawa-rail:20230811011808j:image
f:id:okinawa-rail:20230811011833j:image名古屋車両区を遠望出来る市道から

向野(こうや)橋に移動しました。
f:id:okinawa-rail:20230811011949j:image2019年3月
向野橋は名古屋車両区、関西本線あおなみ線を一気に跨ぐ跨線橋で、元は国鉄山陰本線保津川橋梁から転用した等と興味深い跨線橋ですが、じっくりと細部を撮影して無いので、今日は詳細については省略します。

f:id:okinawa-rail:20230811012051j:image先ほどの遠望してた85系です。
両隣は名古屋車両区の仕業検査線です。因みに上が変に空いてるのは、撮影時は逆光でキハ85が黒く瞑れたのでプラス補正したら空が真っ白にすっ飛んだからです。
f:id:okinawa-rail:20230811012140j:image車両洗浄線の傍らの留置線にも9両編成が留置されていて、隣の折り返し整備中の383系で隠れてましたが、折り返し整備を終えた383系名古屋駅に向けてユルユルと発車、頭が揃う瞬間でパチリと。
f:id:okinawa-rail:20230811012205j:image383系名古屋駅へ向かったので、85系全体が撮れますが、架線柱の処理に苦慮します。
f:id:okinawa-rail:20230811012229j:image場所を変えて引きでパチリと
こうして見ると折り返し整備を終えて待機してる様にも見えませんか?
f:id:okinawa-rail:20230811012300j:image留置されてる85系を横目にHC85系が仕業検査(1週間に一度の各部点検)に向かいます。
f:id:okinawa-rail:20230811012753j:image
f:id:okinawa-rail:20230811012817j:image仕業検査線にHC85系が入線したので新旧交代の画ですが、85系が小さく見えるのは気のせいでしょうか。

さて、引退した85系気動車はトップナンバーキハ85 1が美濃太田車両区で保管されています。おそらくは鉄道車両のスピードアップがテーマのリニア鉄道館に収蔵されると思われます。f:id:okinawa-rail:20230811024730j:image(Wikipediaより)
意外な所では京都丹後鉄道に老朽化した特急車両KTR001形の取り替え用として部品取り2両を含めて4両が譲渡されました。
f:id:okinawa-rail:20230811012909j:image(Wikipediaより)
左側のボロボロの車両の取り替え用です。

その他の車両は順次西浜松にある留置線で解体されてるので、今日貼った名古屋車両区に留置されてる85系もいずれは西浜松に回送されるでしょう。
通勤で名古屋車両区の横を毎朝通る友人から、85系がエンジン作動させてたよとメールが来ましたからね。

 

ところで、名古屋車両区に留置されてるキハ85の傍らでチラホラと見切れる様に写ってる町工場みたいな建物は、f:id:okinawa-rail:20230811013051j:image交番検査と呼ばれる3ヶ月に1度車両の詳細な検査を施行する交番検査庫で、元は名古屋車両区の前身の名古屋機関区が笹島から1935年に現在の場所に移転した際に建てられた機関庫で、SLの機関庫としては珍しい直線式の機関庫です。
これは当時の名古屋機関区 区長がいずれは方向転換の必要が無い電気機関車の時代が来るので、それを見据えて扇形機関庫
f:id:okinawa-rail:20230811013144j:image(Wikipediaより)
ではなくて、直線式にすべきだと力説して直線式の機関庫が建てられたそうです。

Wikipediaや手持ちで絶版した書籍から引用する…グレーな行為ですが…写真が無いので今一つ伝わりませんが、ネットの個人ブログで公開されてる古い写真を見ると機関庫の隣には巨大な移動式クレーンを備えた石炭の給炭設備があって、線路には溝があるようにも見えるので、燃焼室から石炭の燃えかすを落とすアッシュピットも兼ねてたようです。
交番検査庫の隣の仕業検査のピットはその名残でしょうか。
f:id:okinawa-rail:20230811013401j:image交番検査庫内にはHC85系が入庫してます

機関庫自体も屋根上にあったSLの煙りを逃がす煙突の撤去や、外壁の張り替えなどの改装工事は受けてますが、庫内に太陽光を取り入れる効果があるノコギリ屋根の形状は変わってないので、1945年の名古屋大空襲でも焼失せず、1959年の伊勢湾台風にも耐えて、建てられた1935年以来ずっと使われ続けてます。

電気機関車の配置を見据えて開設された名古屋機関区ですが、東海道本線が電化された際には稲沢に電気機関車専用の稲沢第二機関区が設立されてf:id:okinawa-rail:20230811014729j:image電気機関車はそちらに配置されて、名古屋機関区には配置されず、関西本線の旅客用SLの基地になり、f:id:okinawa-rail:20230811014842j:image名古屋機関区の主でお召し列車牽引機のC57 139号機
そのSLも廃止されると気動車の基地になりましたが、1986年11月ダイヤ改正でユーロライナー牽引機のEF64f:id:okinawa-rail:20230811014918j:image(Wikipedia)より
EF65f:id:okinawa-rail:20230811014956j:image(1992年 三河大塚)
が稲沢機関区から名古屋第一機関に転属になり漸く念願の電気機関車が配置されましたが、名古屋第一機関区の西端に電気機関車の検査庫が建てられて、1935年当時の名古屋機関区 区長が夢見た“機関庫”への電気機関車入線は実現する事はなかったです。

名古屋車両区ではもう一つ使われ続けた物があります。
f:id:okinawa-rail:20230811015050j:imageそれがこの転車台です。
電気機関車の配置を見据えてたとは言え当面配置されるのは方向転換が必要なSLなので、名古屋機関区が開設された1935年に設置されて、SLが配置されてる時代には機関庫で整備を受けたSLの方向転換に使われて、SLがいなくなってからは気動車の車輪の減り方を均一にする為に気動車の方向転換に使われていました。
そんな転車台ですが、f:id:okinawa-rail:20230811104631j:image85系気動車の引退で方向転換が必要な車両がいなくなるので、撤去されるとの情報が有ります。
これはJR東海公式発表ではなくてX(旧Twitter)から得た情報なので、信憑性に欠けますが、もし本当なら実に残念です。
撤去しても跡地はウナギの寝床みたいな場所なので使い道がないと思うので、機械遺産として残して欲しいです。

いっその事HC85は型式にクモハが付いてるのでf:id:okinawa-rail:20230811104816j:image電車って事で神領車両区に配置転換。その他の気動車、快速みえ用のキハ75f:id:okinawa-rail:20230811104849j:image美濃太田車両区に配置転換して、紀勢本線で使用してるキハ25f:id:okinawa-rail:20230811104928j:image(Wikipediaより)と
参宮線名松線キハ11f:id:okinawa-rail:20230811104957j:image(Wikipediaより)
伊勢市駅構内に伊勢運転区を復活させてそちらに配置転換して名古屋車両区を廃止、跡地にリニア鉄道館を移設して、機関庫だった交番検査庫と合わせて転車台を展示するのはどうでしょうか。
特に交番検査庫を車両収蔵庫として活用すれば、現在リニア鉄道館の片隅に押し込まれてる車両達も見易くなりますよ。
f:id:okinawa-rail:20230811105101j:image
f:id:okinawa-rail:20230811105136j:image2015年撮影なのでパノラマ展望車のクロ381は現在いません
f:id:okinawa-rail:20230811105246j:image
f:id:okinawa-rail:20230811105315j:image
f:id:okinawa-rail:20230811105337j:image
そもそもリニア鉄道館は名古屋港の金城ふ頭にあって土地は名古屋市から借地してるので、東京お台場にあった大江戸温泉物語が東京都からの借地契約が切れて閉館したように、リニア鉄道館名古屋市との借地契約が切れて閉館に追い込まれるかも知れないので、自社の土地に建てた方が良いと思うのですよ。

 

なぁんて妄想すると止まらなくなるので、これくらいにして、最後はこちらのカットで締めましょう。

黄金陸橋から見た名古屋駅前高層ビル群です。
f:id:okinawa-rail:20230811020242j:image左側から
名古屋ルーセントタワー:180.2メートル
JPタワー名古屋:195.74メートル
JRゲートタワー:220メートル
JRセントラルタワーズ、オフィス棟:245.1メートル
JRセントラルタワーズ、ホテル棟:226メートル
大名古屋ビルヂング:174.7メートル
ミットランドスクエア:247メートル
モード学園スパイラルタワーズ:170メートル
です。
いやいや、昭和世代には名古屋駅前に高層ビル群が出来るとは全く想像すらしてなかったですね。
右側のやや離れた場所にある水色のビルは高さ102メートルの住友生命名古屋ビルで、高層ビル群が出来るまでは、名古屋駅前付近では、同じ高さの国際センタービル(名古屋駅高層ビル群に隠れて見えません)と共に最も高いビルでしたが、それが小さく見えます。
これらの高層ビル群に目が行って、手前に4両留置されてる85系気動車は完全に添え物になってます(笑)

それでわぁ~