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視聴したアニメの感想を気ままに書き綴ってるアニメブログでしたが、最近は鉄道や夕焼けの話題ばかりです。

月曜日 半田駅跨線橋…110年の歴史に幕

今日も名古屋は梅雨の中休みのそこそこ良い天気でしたけど、暑かったですね。

そろそろ扇風機を出すかなぁ。

先日ストーブしまったばかりですけど(笑)


それはともかく、今日は昨日ちょっとお知らせした大作です。

長くなりますが、最後までお付き合い下さいませ。


先週の土曜日に愛知県の知多半島で110年の歴史に幕を下ろした物がありました。

それはJR東海 武豊線半田駅跨線橋です。

 

先ずは武豊線について説明しましょう。

 

武豊線東海道本線の大府から武豊までの19.3Kmの路線です。

明治維新で誕生した新政府は東京と大阪を結ぶ鉄道を、当初は外国との戦争になると狙われやすい海沿いを避けて、中山道に沿った内陸部に建設する事として、東海地方では中山道が通る加納(現、岐阜)から建設するので、その資材を陸揚げする愛知県知多半島南部の港、武豊と加納を結ぶ鉄道として1885年(明治18年)に建設が始まり、僅か1年で熱田まで開通しました。

その後も順次路線を伸ばしてましたが、中山道には碓氷峠を筆頭に数々の難所があり、内陸部なのでトンネルも多く建設費用が高騰するので、武豊からの路線が尾張一宮まで開通した1886年(明治19年)に、東京~大阪間の路線は東海道に沿った海岸沿いへの建設に変更されて東海道本線として建設が進み、大府から先は東海道本線編入されたので、武豊線は大府からの支線になり、1909年(明治42年)に独立して武豊線になりました。

半田駅武豊線の開業時に設置されて、跨線橋は1910年(明治43)に完成し、以来110年間同じ場所に設置し続けられたJR最古の跨線橋でした。


JR武豊線半田市中心部を通っていて、踏切での渋滞が発生したり、地域が武豊線で分断されてるので、それらを解消する為に、半田市主体で2017年度からJR武豊線半田駅を中心として約2.6kmを高架化する「半田駅付近連続立体交差事業」が行われていて、高架線の本体工事が開始されるのに現在の駅舎と跨線橋が支障になるので、駅舎を仮設の駅舎に移設してホームから仮設駅舎への跨線橋も新たに建設
f:id:okinawa-rail:20210608000502j:image半田市ホームページから

それらが昨日の始発から供用が開始されたので、半田駅跨線橋はその前日の最終列車の発車をもって110年の歴史に幕を下ろしたのです。


私は、その高架化事業で半田駅跨線橋がなくなると分かったので、2018年11月17日に半田駅を訪れてるので、今日はその時の写真を貼っていきましょう。


f:id:okinawa-rail:20210608000558j:image跨線橋全景です

f:id:okinawa-rail:20210608000629j:image跨線橋を支える柱です
今の建築物には見られない意匠を凝らした造りに萌えます。

f:id:okinawa-rail:20210608000656j:image逆光でハレーションまみれですけど、跨線橋の昇降口です。

f:id:okinawa-rail:20210608010338j:image跨線橋内です。

f:id:okinawa-rail:20210608001003j:imageこの跨線橋がどんな跨線橋かの説明板です。


駅の外に出ました。


f:id:okinawa-rail:20210608001206j:image半田駅の駅舎です。

リニューアルされてますが、この駅舎も1912年(明治45年)に建てられた、1世紀超えてる木造駅舎です。

f:id:okinawa-rail:20210608001354j:image駅の外にはランプなどの燃料を保管してた煉瓦積みの危険品庫があります。

f:id:okinawa-rail:20210608001420j:image危険品庫と跨線橋を絡めて撮ってみました。


武豊線は長らく非電化でしたが、JR東海が珍しくやる気を出して(笑)2015年に電化されました。

この電化で最も危惧したのが半田駅跨線橋でした。

設置高さが低く、なにより電化時で100年は経てる古い物なので、電化の支障になり解体されるのでは?と思ってましたが、通過する電車は全て折り畳み高さが低いシングルアームパンタを装備してるので、跨線橋は改修や解体される事なく電化されたので安堵しました。

架線も目立たない素材が使われてるのか、
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f:id:okinawa-rail:20210608001647j:image電車が停車してたら電化されてると分かりますが
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f:id:okinawa-rail:20210608001754j:image電車がいないと非電化のように見えます。


半田駅前には鉄道広場があってC11 265が展示されてます。
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傍らにはプレハブの鉄道資料館があるのですが、開館は確か平日限定だったので、私が行った土曜日は閉まってました。


半田の街もちょっとブラブラしてきました。


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f:id:okinawa-rail:20210608002139j:image市内を流れる運河です。
運河に沿った黒い建屋はミツカン半田工場です。

f:id:okinawa-rail:20210608002206j:imageミツカン半田本社の黒壁です。

なんか萌えました。

 

f:id:okinawa-rail:20210608002320j:image半田の街中の交差点です。

電線が地中化されていて、土曜日の夕方近くだからか車が少なかったからか、交差する道路はどちらも片側1車線の道路ですけど、その幅員以上に広く感じましたねぇ。

f:id:okinawa-rail:20210608003733j:image半田駅前も電線が地中化されてるので、やたらと広かったです。


さて、半田駅跨線橋最後の日が近くと新聞やテレビでも取り上げられてました。

先週の金曜日に東海テレビの夕方のニュースで取り上げられてたので、EPG予約したのですけど、2時間のニュース番組内で、僅か7分間だけでした(笑)

アナログのビデオなら120分テープの無駄遣いになりますが、そこはデジタル時代です、余分な部分は編集で容易くカット出来るので、良い時代になりましたねぇ。


そのニュースによると跨線橋を撮影する人が連日100人超えてたそうです。

最初の辺りにも書きましたけど、私が行ったのは2018年11月だったので撮影者はまだ誰もいなくて、真っ青な秋晴れの下で落ち着いてじっくりと撮影出来ましたねぇ
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何事も早め早めの行動が大切ですね。


半田駅跨線橋 撮影記、最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。

最後に跨線橋の今後に付いてお知らせして締めましょう。

跨線橋は一旦は撤去されますが、部材は保管されて高架化完成後に半田市半田駅前に整備する公園に復元、展示されて、そこには鉄道広場のC11も展示されるそうです。

完成予定は2027年で、完成したら見に行きたいですね。

 

それまでに新型コロナ禍は収まってるかなぁ?

自民党政権じゃ収まる気がし……

シッ!それ以上は政権批判になるのでダメっ!!

 

それでわぁ~