今日の名古屋の最高気温は22.3℃と暖かくて、風もやや強めに吹いていて花粉もバンバン飛んでるので、目が痒くて鼻がズルズルしてます。
そんな今日の天気の話しで始まりながらも書くのは昨日の事だったりします。
今日は北陸新幹線の金沢~敦賀間の開通に伴うJRのダイヤ改正で、そのダイヤ改正の前日には某の列車が廃止になったり、車両が引退しますが、名古屋地区では特急「しらさぎ」の運転区間が名古屋~敦賀間に短縮されるだけで、列車自体は廃止される訳ではないので大した事ないやとのんびりと構えてました。
私、列車が廃止される直前になって撮りに行く“葬式鉄”は大嫌いなので、仮に「しらさぎ」が廃止されるなら1年くらい前から…プレスリリースもそれくらい前にあります…撮りに行って、廃止前日は何もしないのですが、昨日は事情が違ってました。
と言うのも特急「しらさぎ」の運転区間が敦賀までになるなら、これまで半世紀以上名古屋駅で見られた金沢行きの発車案内表示が見られなくなるのですが、それに気が付いたのは昨日の事だったりします(笑)
でも、幸いな事に昨日は休みで、午後からは予定もなかったので、これはもう名古屋駅に行くしかないでしょうと、“葬式鉄”は大嫌いを棚上げして、急遽名古屋駅まで行って金沢行きの発車案内表示を撮って来ました。
ここからは「生鉄分補給、もう名古屋駅では見られなくなる金沢行」と称してきそれらをダラダラと貼っていきましょう。
そうそう、画像の元のサイズがデカいので、予めダウンサイジングしてるので、画質はオリジナルより悪いのはご承知おき下さいまし。
まずはこちらから
間違い探しみたいですが、名古屋駅11番線の発車案内表示器で、金沢の行き先と下段には停車駅が表示されてます。
最初は動画で撮ったのですが、下段のスクロールする停車駅に露出がコロコロ変わって映像がチカチカして見てると頭がクラクラするので、写真に切り替えて50カットほど鬼連写した内の7枚です(笑)
因みに11番線には「しらさぎ」ではなくて名古屋車両区への回送待ちの383系が停車中ですが(2020年に撮影した383系ですが同じ11番線です)
これは「しらさぎ」が入線中にホームのど真ん中に立って案内表示器を撮影してるとお客様の邪魔になるので、敢えて「しらさぎ」入線までまだ30分以上あって、ホームにお客様が少ない時に撮影したのを書き添えておきます。
ホーム軒下の乗車位置案内表示器です
これだけ撮れば目的はほぼ達成したので、あとは入線とか発車を動画で撮るかぁ、と考えて隣の第6ホームに移動しましたが、11番線から「しらさぎ」11号入線のアナウンスが聞こえてきました。
11番線に入線する681系「しらさぎ」11号です。
てっきり発車10分くらい前に入線するかと思ってましたが意外にも発車30分前に入線したので、これならホーム上はまだ閑散としてるはずと11番線に戻ったら、案の定撮り鉄以外はまだ閑散としていて、お客様の邪魔にならずに発車案内表示器と「しらさぎ」を絡めて撮る事が出来ました。
681系の白い車体はもちろん、交直流電車の特徴の特別高圧碍子が林立するパンタグラフ部分も入れてみました。
車両側面の[しらさぎ][金沢]の表示とホーム中央の発車案内表示器を絡めてパチリと。
11番線の次の発車は「ひだ」15号で、隣の10番線からは16時00分に「しなの」19号が発車するので、この時間帯は第5ホームは“特急ホーム”になってます。
その「しなの19号」が入線するかと思ってましたが、残念ながら「しらさぎ」11号が発車した後でしなの19号が入線したので、双方の並びは撮れなかったです。
とは言え過去に並んでるのを撮ってるので、そちらを貼っておきましょう
あ!金沢行きの発車案内、この時に撮ってたわ(笑)
なら慌てて撮りに来る事もなかったかな?
車両側面の「しらさぎ」列車名と「金沢」の組み合わせも今日限りです。
行き先も幕式なら明日以降も幕回しで金沢が出てくるんですけどね。
余談ですが、列車名の幕回しで北陸新幹線金沢開業まで走ってた金沢~越後湯沢間の特急「はくたか」と金沢~上野間の「急行能登」列車名幕を見た事があります。
「はくたか」は実際に681系で運転されてましたが、国鉄型の489系で運転されてた急行「能登」を
(Wikipediaより)
681系で運転する事を想定してたんですね。
681系の「しらさぎ」はまだまだ運転されるので、次はその「急行能登」を狙ってみましょう。
発車30分前に入線したので乗車されるお客様はまだ少なくて、お客様が途切れた隙に縦構図でホーム軒下の乗車位置案内表示器と車両ドア部に[しらさぎ][金沢]の表示を纏めて撮ってみました。
お客様が途切れた隙にちゃっと(名古屋弁で急いでの意)撮ってるので、軒下の乗車位置案内表示器の列車名と行き先が英文になってました。
これだけ撮れば今度こそ目的はほぼ達成したので、あとは発車を動画で撮るかぁ…と発車までせっかくなので681系を撮ってました。
米原方のクモハ681です。
ぶっちゃけると681系はあまり好みな車両ではないのですが、このクモハ681は国鉄型の485、489系の貫通型先頭車クハ481-200番台やクハ489-200、600番台と似てるので
(クハ489-605)
好みの車両だったりします。
因みにクハ489-605を撮影したのは1983年8月で、撮影場所はクモハ681を撮影したのと同じ11番線ですが、現在ではリニア中央新幹線名古屋駅の建設現場になってるので、この場所にはホームがありません。
しらさぎ11号の発車です。
発車前にクモハ681を撮影した時には殆ど撮り鉄いなかったのにどっから湧いた(笑)
冗談は置いといて、特急「しらさぎ」は行き先が敦賀に変わるだけで、681系も変わらずまだまだ走るのに、まるで「しらさぎ」が廃止されるみたいな雰囲気に、ちょっと苦笑ってしまいました。
じゃあokinawa-railあんたはなんで撮ってんの?って思われるでしょうが、先にチラッと書きましたが、ホームの直ぐ先でリニア中央新幹線名古屋駅の建設工事現場に架かる橋を渡るので、
(昨年夏の撮影、先頭車が工事現場の橋渡ってます)列車監視員に向けて積雪地の北陸地方を走る列車だけに雪降る中でも遠くまで響くピィ!と凄い大きな音のクラリオン笛と呼ばれる警笛とミュージックホーンを鳴らすかと思って動画を撮ってましたが、工事をしてなかったのか、列車監視員がいなかったので警笛とミュージックホーンは鳴らなかったです。
「生鉄分補給、もう名古屋駅では見られなくなる金沢行」は以上ですが、北陸新幹線開業に関して思う事があるので、使える画像が無いので文字だけですが、暫しお付き合い下さいまし。
北陸新幹線
(Wikipediaより)
金沢~敦賀間の開業は北陸地方の方々には悲願達成で喜ばしい事で、それはNHKが今日開業した駅からの生中継を交えての特番を見ても分かります。
でも、大阪や名古屋圏から見るとこれまでなら特急サンダーバードや
(Wikipediaより)
特急「しらさぎ」で乗り換え無しで金沢まで(遡れば富山まで)行けたのが、今日からは敦賀駅での乗り換えを強いられます。
その乗り換えも同一ホーム上での水平移動だけで済むならそんなに手間ではありませんが、敦賀駅では在来線が地平ホームで、新幹線は敦賀から先の地形の関係で高々架の高いホームで、在来線と新幹線ホームまでは長~い連絡通路で結ばれ、途中には階段やエスカレータを上り下りする必要があって、双方のホームからの標準到達時間は8分とされています。
この移動時間は健常者の平均的な歩行速度で算出されてるので、車椅子利用者や白杖者などの身体障がい者や、歩行速度が遅い高齢者にベビーカーを押したり小さなお子様を連れてる方々はもっと時間がかかるでしょう。
そんな移動を強いられて新幹線に乗り換えて北陸路へ向かっても金沢や富山はともかく、武生、福井は新幹線開業前と殆ど所要時間は変わりません。
例えば名古屋からですが、新幹線開業前ですと名古屋9時48分発の「しらさぎ」5号に乗車すると、福井に11時59分に到着してました。
これが新幹線開業後は、「しらさぎ」5号の名古屋発車時刻は変わらずに9時48分で、終点の敦賀に11時26分に到着して、13分の乗り継ぎで11時39分発の「つるぎ」16号に乗車し、福井に到着するのが12時00分だったりします。
あれ?同じじゃん(笑)
「しらさぎ」5号だけでなくて他の「しらさぎ」でも調べてみましたが、全く同じか逆に到着が最大5分延びてました。
これ、新幹線の時間短縮分を乗り継ぎ時間が相殺してるので、福井に関しては乗り換えの手間が増えて乗車料金が高くなる(5810円が6960円に)だけで、新幹線開業の恩恵は全く無いんです。
これは大阪からも似たような状況なので、「サンダーバード」と「しらさぎ」は新幹線開業で敦賀から先の北陸本線をJRから切り離して第三セクター化された「ハピラインふくい」に乗り入れて福井まで運行して欲しかったですね。
実際沿線自治体からも「サンダーバード」と「しらさぎ」の福井乗り入れを要望してましたが、利益が見込めないとして、実現する事なく今日に至りました。
利益が見込めないって、運行してみないと分からないじゃない。
赤字に悩んでた国鉄でさえも列車の運転本数を増やして欲しいとの沿線自治体からの声も応えて、利用率を見て存廃を判断するα列車と呼ばれた臨時列車を運行した事があるのですよ。
因みにそのα列車は殆どが存続しました。
乗客の利便性よりも利益優先するのは公共交通機関としてどーなんでしょう。
そもそもの話し、北陸新幹線は福井までで良かった気がします。
敦賀の方々には失礼かも知れませが、敦賀って東京への新幹線を必要とするほど東京との結びつきが強いんでしょうか?
さて、北陸新幹線への思う事と言うか愚痴は以上です。最後まで我慢してお読み下さった方、ありがとうございます。
では最後は過去鉄として40年前の1984年1月3日に撮影した敦賀駅の様子…列車メインですが…を貼って締めましょう。
敦賀駅2番線を発車する特急「白鳥」3号です。
特急「白鳥」3号は東海道本線、湖西線、北陸本線、信越本線、白新線、羽越本線、奥羽本線の、いわゆる日本海縦貫線を通って、大阪~青森間の1040kmを、13時間56分(撮影当時)かけて走破する列車で、ペアの「白鳥」2号と共に在来線最長距離、最長走行時間の電車特急でした。
左側の3番線に停車中の電車は米原発富山行き351Mです
この351Mは敦賀に37分停車して青森行き「白鳥」3号、金沢行き「雷鳥」9号、富山行き「しらさぎ」3号に道を譲ってます。長時間停車して特急3本に道を譲るのは、“特急街道”を走る普通列車の宿命ですね。
余談ですが貫通扉の列車番号表示器の数字は、撮影当時の国鉄にありがちなデラタメな列車番号ではなくて、見た目が同じ471系、473系、475系、457系を区別する為に先頭車の車番を表してるので、先頭車はクモハ475-43です。
敦賀駅を後に青森へ向けて走り去ります。
「白鳥」の左側の貨物ホームには貨物取り扱い中の黒いワムが停車中で、3番線の屋根軒下には、82系気動車時代の白鳥が14両編成だった名残で、[14]と記された列車停止目標があって、北陸本線が貨物列車や長大編成の旅客列車が走る大幹線だった事を証明しています。
余談ですが撮影当時の特急「白鳥」は青森運転所の485系1000番台で運用されていて、新潟でスイッチバックするので、北陸本線内では大阪方が奇数向き車になり(電動車ユニットのモハ485が大阪方を向く)、大阪方が偶数向き車の向日町運転所と金沢運転所の485系とは編成の向きが逆向きになってました。
大阪に向けて発車する特急「雷鳥」10号です。
特急「雷鳥」は北陸本線を代表する特急で大阪~金沢、富山、新潟を結んでましたが、2011年に全て「サンダーバード」にその道を譲って過去帳入りしました。
その「サンダーバード」も今日からは大阪~敦賀間の短距離特急になってしまいました。
7番線に停車中の福井発米原行き224列車です。
224列車も敦賀駅で23分間停車して「しらさぎ」4号と「雷鳥」10号に道を譲ってます。
224列車は1982年11月ダイヤ改正以降も北陸本線に僅かに残った旧型客車列車の一つで、1984年2月ダイヤ改正でも残りましたが、翌年の1985年3月ダイヤ改正で廃止されました。
牽引機EF81の右側には、かつては柳ヶ瀬越えや山中越えと呼ばれる北陸本線の急勾配区間を走る列車を牽引したSLの基地で、北陸本線電化後には小浜線のDLや気動車が所属してた敦賀第一機関区が広がってますが、現在はこの場所に北陸新幹線の敦賀駅が聳え立ち、在来線ホームからは長~い連絡通路で結ばれてます。
12系客車を従えて停車中のEF81 12号機です。
撮影した時の記憶が曖昧なのでどんな列車かは分かりません。
先に貼った224列車で北陸本線の名撮影地、新疋田に行って撮り鉄をしてその帰りに敦賀まで戻って撮影した記憶が微かにあり、ネガでも新疋田駅の次に写ってるので、撮影当時の時刻表を見ると敦賀16時19分発の急行「加賀」2号がありますが、EF81は交流区間の走行に備えた片パン上昇(交流区間とは何か、なぜ片パン上昇なのかは書くと長くなるので、そう言う物だと思って下さい)で、背景から下り列車の様にも見えます。
何かしらの臨時列車だったのでしょうか。
撮影当時は紙ブログを(日記帳です)を書いてたんですが、この列車については何も触れてないのですよ。
なんか書いとけよ自分。
因みに新疋田駅での撮り鉄は2021年5月19日https://okinawa-rail.hatenablog.jp/entry/2021/05/19/235800のブログで書いてますので、宜しければお読み下さい。
って改めてこの新疋田ブログ読み返したら写真汚いなぁ
暇があったらネガ再スキャンしてリメイク版書くかなぁ
それでは。