昨日梅雨入りした名古屋ですが、今日は早速梅雨の中休みでした(笑)
朝方は雲ってましたが、お昼頃には青空が広がってましたね。
その青空は昨夜の雨で汚れが落ちたのか、どこか澄んでました。
何時もならそんな青空の写真を撮るのですが、今日は面倒くさかったので、撮ってません(笑)
そんな空の話しとは全く関係ないのですが、ちょうど今から20年前の5月に何かしらのスイッチが入って長野県の松本空港まで飛行機撮影に行ってるので、今日は「過去空、松本空港」と題して、その時の写真をダラダラと貼っていきましょう。
先ずは松本空港についてザックリと説明します。
松本空港は長野県の松本盆地にある空港で
(Wikipediaより)
標高は657.5メートルで定期旅客機が就航してる空港では日本で最も高地にある空港です。
その松本空港へ2003年の5月忘日に名古屋から車で撮影に行きました。
うろ覚えですが、自宅を朝6時前に出発して中央自動車道と長野自動車道をすっ飛ばして朝の9時過ぎには到着してました。
撮影当時の松本空港の発着便は日本エアコミューターの大阪伊丹線、日本エアシステムの札幌新千歳線、福岡線がそれぞれ1往復だけで、撮影する機材は3機だけ(笑)なのでエプロンは、がら~んとしてました。
展望デッキ正面
展望デッキ南西
展望デッキ北東
松本空港の周辺は陸上競技場等の運動場が整備された広域公園信州スカイパークになっていて、背後のスタジアムは陸上競技場です。
飛行機撮影のベース空港の名古屋空港とは比較にならないくらい静かな展望デッキでぼっ~としてたら軽飛行機が到着しました。
(ビーチクラフトB200 JA01EP)
これは長野県諏訪市に本社があるセイコーエプソンの社有機で、撮影当時は松本空港と山形県酒田市の東北エプソンに近い庄内空港との間で自社定期便を運航して社員輸送をしてました。
このビーチクラフト スーパーキングエアーは名古屋空港でも頻繁に見られた軽飛行機ですが、名古屋空港では小さい見えますが、ここ松本空港では大きく見えましたね。
ビーチクラフト、大きいなぁ…と見入ってたらこの日の本命が降りて来ました。
日本エアコミューターのボンバルディアDHC-8-Q400 JA842Cです。
ボンバルディアDHC-8-Q400はカナダのボンバルディアが開発した標準座席74席の双発ターボプロップ機で、日本エアコミューターはYS-11の後継機
(2002年11月 名古屋空港)
として2003年に導入して2004年2月から鹿児島~大阪伊丹線でデビュー、同年4月からは日本エアシスから路線移管された大阪伊丹~松本線に就航しました。
松本空港は滑走路に並行する誘導路が無くて、更に並行誘導路が無い空港に有るはずの滑走路末端のターニングパッドと呼ばれる幅広い回転場も無いので、幅45メートルの滑走路末端で器用にクルリと180度向きを変えて滑走路上をトコトコとエプロンに向かいます。
先に書きましたが、松本空港は標高600メートルを超える高地で、周辺は広域公園造成時に残された森に白樺並木があるので、正に高原の空港です。
スポットに到着です。
オープンスポットなので、お客様はエプロンを歩いターミナルビルに向かいますが、2枚目はお客様はターミナルビルに向かった後ですね。
折り返しの大阪伊丹行きです。
コクピットでは出発に向けてパイロットがフライトデータの入力や計器類のチェック中です。
ドアクローズ、エンジンスタートですが、シャッタースピードが早くてプロペラが止まってしまいました(笑)
ランプアウトして滑走路に向かいます。
シャッタースピードを遅くしてプロペラの回転を強調したいのですが、手持ちなのでシャッタースピードを遅くすると、手ブレて機体がブレるのでこれが限界です。
テイクオフ!
離陸する機体につられてカメラが傾く“離陸の罠”に嵌まって滑走路にかなりの勾配が出来てしまったので、映えを良くする為に水平起こししたのを白状します(笑)
ジェット機並に上昇するQ400です。
松本空港は盆地にあって周囲は山々に囲まれてるので出発機は山越えをするのですが、YS-11で運航されてた頃は松本盆地上空を螺旋状に上昇して高度をかせぎましたが、Q400はその必要が無いそうです。
因みにこのアングル、視程が良ければQ400の背後に北アルプスが見える素敵アングルなので、視程が悪いのが惜しいです。
暫しの静寂の後に次の飛行機が到着です。
ランウェイ36にファイナルアプローチする日本エアシステムのMD87 JA8281です。
来た時からそうなんですが、この日は視程が悪くて背後の木曽谷に通じる山々が霞んでます。
トリミングしてカットしてますが、原版では中央アルプスの稜線が薄らと見えてるので、視程が良ければ素敵なアングルなので、実に惜しいです。ランウェイ36にタッチダウン寸前です。
背後は広域公園で、木々に囲まれた航空無線標識の松本VOR/DMEが見えます。
ランウェイ36に着陸です。
背後の広域公園「信州スカイパーク」は滑走路よりも高い位置に芝生広場が広がってるので、まるで広い芝生の中に滑走路があるみたいです。スポットインです。
名古屋空港では小さく見えるMD87ですが、ここでは大きく見えました。
スポットに到着したシーンも撮ってあるかと思ってたんですが、僅かなターンアラウンドの間に空港反対側の信州スカイパークに向かったようで、撮ってなかったです。
ターミナルビルの反対側の信州スカイパークに移動しました。
スポットに駐機中のMD87 JA8281です。
松本空港の滑走路方位は360度と180度(呼称する際は0を省略します)なので滑走路は南北に設置されて、ターミナルビルは滑走路の東側にあって、光線状態は午後から逆光になるので、先に書いてますが、JA8281がスポットに入って来るシーンを撮影してから直ぐに車で空港の反対側の信州スカイパークに移動しました。
ランウェイ36にファイナルアプローチする日本エアシステムのMD87 JA8280です。
視程が良くなってきて周囲の山々が見える様になりました。
背後の山は位置的に標高1211.2メートルの大芝山のようです。
松本空港は高い山岳に囲まれているので、滑走路直前まで着陸誘導電波で誘導するILS(計器着陸装置)の設置が難しく、松本VOR/DMEから発信される方位と距離の無線信号を頼りに空港に向かい、最終的にはパイロットが目視で滑走路を確認して着陸するため“日本一着陸の難しい空港”とも言われていたそうですが、このアングルだと、それが良く分かります。
この松本空港へ行く以前に松本盆地上空を旋回して空港に向かうMD87を中央線の車内から見てるので、このMD87もトラフィックパターンと呼ばれる周回経路で旋回しながらアプローチしてるはずですが記憶に無いです(笑)
ランウェイ36に着陸です
特別な許可を貰って制限区域内に入って滑走路脇で撮ってるように見えますが、制限区域外で撮ってます。
信州スカイパークの芝生広場は滑走路に近くて、尚かつ滑走路面よりも高いので、広場に備えられてるベンチの上に乗れば167センチと背が低い私でも簡単にフェンスをクリア出来るので、名古屋空港をも上回る迫力がある写真が撮れましたね。
先ほど到着したJA8280と入れ替わるように出発するJA8281です。
松本空港からは日本エアシステムの札幌線と福岡線があって、撮影当時は福岡からの便が到着して折り返し整備を終えて札幌へ出発するタイミングで、札幌からの便が到着してました。(うろ覚えなので逆かもしれないです)
松本空港のエプロンはMD87が2機並べないようで、先ずはJA8281がスポットから出てランウェイ36エンドに向かいます。
着陸したJA8280がランウェイ18エンドで器用にくるり向きを変えてスポットに向かうので、滑走路上では2機のMD87が距離を開けて並ぶ名古屋空港では見られない光景でした。
ランウェイ上をトコトコとランウェイ36エンドのに向かうところですが、撮影場所はフェンスから離れてるのに、名古屋空港での誘導路上にいる機体とほぼ同じ感覚で撮れるのが凄いです。
ランウェイ36エンドで向きを変えて離陸滑走中ですが、離陸重量が重かったのかテイクオフは遠くて撮ってないです。
3枚目のバッグにあるのは多目的体育館の「やまびこドーム」です
暫しの静寂の後に福岡行き、若しくは札幌行きの出発です。
プッシュバックされて、エンジンスタート中です。
松本空港は北アルプスの玄関口なので、北アルプスをイメージした三角屋根のターミナルビルがユニークです。
エプロンからランウェイに入ってランウェイ36エンドに向かいます。
離陸滑走中です。
先にも書いてますが、松本空港からは札幌線と福岡線があって、うろ覚えなので逆かも知れませんが、撮影当時は先ず福岡からの便が到着して、折り返し整備を受けて札幌行きで出発するタイミングで札幌からの便が到着、折り返し整備を受けて福岡に向けて出発するスケジュールだったので、松本乗り継ぎで札幌から福岡(若しくはその逆)に向かう搭乗客もいるようで、マイナーな路線(失礼!)ですが、搭乗率は良いようです。
離陸です。
JA8281の離陸とは撮影場所を変えたのか、リフトアップが撮れました。
札幌新千歳、若しくは福岡行きが出発してしまえばこの日の松本空港での発着便は無いので静寂が訪れました。
信州スカイパークからの松本空港ターミナルエリア全景です。
三角屋根のターミナルビルもユニークですが、こじんまりとした管制塔も可愛いです。
さて、日本エアシステムの松本~札幌線と松本~福岡線は1日1往復ですが、先に書いたように双方が接続可能なスケジュールなので、数少ない発着便を効率良く撮影出来ましたね。
欲を言えば、2003年当時は既にJALとJASの統合に向けて持ち株会社の日本航空システムが設立されて“太陽のアーク”と呼ばれる新塗装の機材も現れてたので、(2006年中部国際空港)
JA8280、JA8281どちらかは新塗装で来て欲しかったですね。
てか、レジ(登録番号)が連番だったのには20年間気が付かなったです(笑)
余計な事を書かなくても長くなった「過去空、2003年5月松本空港」は以上です。最後までお読み頂きありがとうございます。
ではラストはこちらで締めましょう。
信州スカイパークから見たランウェイ36エンド(南方向)です。
背後の山の稜線にピークが三つありますが、右から標高1092メートルの鳴雷(なるかみ)山、標高1305.4メートルの霧訪(きりとう)山、標高1211.2メートル大芝山で、その左側の稜線に善知鳥(うとう)峠があります。
現在のJR中央東線は岡谷から塩尻峠の左側を貫通する全長5994メートルの塩嶺トンネルを抜けて塩尻に直行してますが、中央東線が建設された明治期にはそんな長大トンネルを掘削する技術は日本に無いので、岡谷から天竜川に沿って南下して、伊那谷の入り口の辰野町からは小野川の谷を北上して塩尻に向かうのですが、そこに立ちはだかるのが善知鳥峠で、そこをスイッチバックと連続する急カーブに全長1652.6メートルの善知鳥山トンネルを抜けて塩尻に向かう難所でした。
朝空港に着いた時は視程が悪くてなぁ~んにも見えなかったのに、発着便が全て終わってから山々のピークが見えて、中央東線の線路改良に思いを馳せるくらい視程良くなるんだもんなぁ(笑)
それでわぁ~